元和光市職員不祥事問題とは

  • 詐欺窃盗事件

当時部長職にあった東内京一が市が保管していた市民の現金200万円を騙し取った詐欺の容疑で逮捕された。その後再逮捕が4回。認知症の高齢者などから預かった現金やキャッシュカードから、被害総額にしてなんと8,000万円にも上る。懲役7年の一審判決に対し元職員は控訴したが棄却された。

  • 定期巡回サービスにおける情報システムの導入事業の疑義

平成26年夏頃、保健福祉部長であった元職員が部下の職員に対し、日本システムサイエンス株式会社に委託した定期巡回サービスにおける情報共有システムの導入事業にかかる業務委託料が未払いである旨の虚偽の説明をし、その支払いを命じた。補正予算が可決された同日、業務委託料1566万円が支払われた。

しかし本件事業の成果物であるCD-Rが納入されたか明らかではなく、本件システムが導入された事実はない。

  • パワーハラスメントに関する事項

平成24年10月に元職員が保健副支部長に昇格して以降、同部内では元職員によるパワーハラスメントが存在した。平成30年1月から2月にかけて合計20名の職員から、元職員を加害者とするパワーハラスメントについて、パワーハラスメントの被害処理申出書が提出された。

  • 地域介護・福祉空間整備等施設整備交付金についての疑義

市では療養型病床を高齢者専用住宅に転換することとして、国から4500万円の交付を受けた。市はこれを財源として交付金対象事業者に対して同額を交付した。

しかしその後病床の転換が行われていなかった事実が判明し、会計検査院から国交付金の交付要件を充足していないとの指摘がなされた。市は交付金を国庫に変換する方針を決め、国に対して加算金1111万500円を加えた5611万500円を変換した。

市が交付した事業者に対しては返還の請求はおろかヒヤリングもしていない。

一人の職員がこれだけの不正を行っていた事実

この事実を突きつけられても信じられないような数々の不正疑義が噴出しています。一人の職員がやりたい放題できていた背景には何があったのでしょうか。

元職員の経歴

昭和57年4月 入庁。

平成18年10月 保健福祉部長 寿あんしん課課長補佐

平成21年9月 厚生労働省老健局に派遣

平成23年10月 保健福祉部長 寿あんしん課長

平成24年4月 保健福祉部次長

平成24年10月 保健福祉部長

平成30年4月 教育部長

平成31年4月 企画部審議監

上記の経歴を見てもわかるように、平成30年以降は半年ごとに出世を繰り返す異常な状況が見て取れます。当時の市長であった松本氏はなぜこのような人事を承認したのか説明が必要です。

 

元職員の評価

元職員は介護予防、「介護保険からの卒業」をコンセプトとした地域包括ケアシステムである「和光モデル」の生みの親とされています。厚労省勤務時には地域包括ケアシステムの普及を目指した介護保険法改正にも携わっています。著書や講演を通じて全国的に有名でした。

庁内では理事者から「余人を持って変えがたい」と評価され、特別な配慮がされていると考える職員もいたようです。他の部長からは、部長になるには複数部署での経験がないことや年齢が若いことから時期尚早とする意見もありましたが、なぜか部長職についています。

 

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和光市役所内でこのようなことが日常的に繰り返されていたことは驚きを通り越して呆れてしまいますが、現市長である柴崎氏はどのように対応されるのか注目されるところです。

この件に関して詳しい情報が知りたい、また意見などがございましたらお知らせください。

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